西陣だより

花粉症のお薬について

(この記事は2026年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

薬剤部 薬剤師 岩佐 優里香

 花粉症と聞くと春をイメージする方が多いかもしれません。しかし、花粉症は春だけでなく秋にもみられます。今回は、秋の花粉症に用いられる内服薬についてご紹介します。


花粉症とは?

 花粉症は、花粉が体内に入ることで免疫反応が起こり、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が現れるアレルギー性疾患です。秋の花粉症の主な原因となる植物には、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどがあります。

花粉症に効く市販薬は?

 代表的なのは抗ヒスタミン薬です。抗ヒスタミン薬は、アレルギー反応に関わるヒスタミンの働きを抑え、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状を改善します。
 現在は、眠気が出にくい第二世代抗ヒスタミン薬が主流となっており、日中の仕事や勉強への影響を抑えながら服用できる製品も増えています。ただし、薬によって眠気の程度には差があるため、車の運転や危険を伴う作業をする方は、医師または薬剤師に相談して選ぶことが大切です。また、抗ヒスタミン薬以外にも、アレルギー症状の原因となる物質の放出を抑えるメディエーター遊離抑制成分を配合した薬などがあります。花粉症の薬は、症状が出てからだけでなく、花粉が飛散し始める前や症状が軽いうちから服用を開始すると、花粉の飛散最盛期の症状を軽減できる場合があります。

主な市販薬

内服薬 アレジオン®20、アレグラ®FX、クラリチン®EX、タリオン®AR など

点鼻薬 フルナーゼ点鼻薬、コンタック®鼻炎スプレー など

点眼薬 ロートアルガード®クリアブロックZ、ロートアルガード®クリニカルショット など

 市販薬の購入を検討している方は薬局・ドラッグストアの薬剤師またはかかりつけ薬剤師に相談し、自分の症状や生活スタイルに合った薬を選びましょう。また、市販薬を一定期間使用しても症状が改善しない場合や、症状が強い場合は、早めに医療機関を受診してください。

2026年09月01日