西陣病院だより

骨密度検査だけで終わらせない当院の骨質診断

(この記事は2026年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

放射線科 副主任 小林 拓真

 

「骨密度」「骨質」のダブルチェックを受けて知らないうちにやってくる「いつのまにか」骨折を「あらかじめ」防ぎましょう

 骨粗鬆症は、単に骨がスカスカになるだけでなく、「骨強度が低下して骨折しやすくなる病気」と再定義されました。骨の強さ(骨強度)を決めるのは、「骨密度」「骨質」の2つの要因です。

骨密度(骨強度の70%に関与)
骨のミネラル(カルシウムなど)の量

骨質(骨強度の30%に関与)
骨の微細な構造やコラーゲンの質

※ココがポイント!
 「骨密度が正常だから大丈夫」とは限りません。骨密度が良くても、骨質が劣化していると骨折のリスクが高まってしまいます。骨折予防には、両方のバランスが大切です。

当院の骨密度検査の特徴
「骨質」も同時に評価
 骨密度だけでなく、骨質も同時に測定可能です。
最も精度の高いDXA(デキサ)法を導入
 2種類の異なるX線を使用することで、他の測定方法(超音波やCTなど)に比べて、最も正確に骨密度を測定できます。
安心の低被ばく
 放射線量は胸部のレントゲン撮影と同等、あるいはそれ以下ですので、安心して検査していただけます。 正確な骨折リスクの診断と、お一人おひとりに合わせた適切な予防・治療をサポートいたします。気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください

2026年09月01日

もしかしたら骨粗鬆症かも ~自分の骨密度、知っていますか?~

(この記事は2025年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

FLS委員会 看護師
山添 友香

 



知らないうち(無症状)にやってくる『いつのまにか骨折』を防ぐ第一歩

40代は自分の骨量を知るべき年齢

 女性は30代後半から40代半ばで閉経に向けて心身の変化を生じ始めるプレ更年期を迎えます。その頃の自身の骨量を一度知っていくといいでしょう。骨粗鬆症を予防するために、骨量の減少を早期に発見する必要があります。閉経後も定期的に検診を受けて骨量の変化を把握できるといいですね。

検査・診断

 骨評価や骨密度の測定にはDXA(デキサ)法が標準的に用いられています。DXA法はエネルギーの低い2種類のX線を使って骨量を測定する方法です。骨粗鬆症の診断時には大腿骨と腰椎の2つの部位を測定することが推奨されています。当院でもDXAの実施が可能であるため、ご希望の際は整形外科にてご相談ください。

方 法

 検査は専用のベッドに仰向けで寝た状態で行い、腰椎や大腿骨にX線を照射します。検査時間は5~10分と短時間で痛みや不快感はありません。

費 用

全額負担 4,500円 1割 450円、2割 900円、3割 1,350円

骨粗鬆症予防のためにできること

▶カルシウムをしっかりとる
 カルシウムは吸収率が低い上、日本人のほとんどが1日にとっておきたい量に届いていません。意識して色々な食品から摂取しましょう。

▶ビタミンD・Kを補う
 ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける栄養素です。自力で作り出すことができないため、日ごろから食事で摂取するようにしましょう。
ビタミンDきのこ・魚介類など
ビタミンK納豆・ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜

▶適度な運動で骨を強くする
 体を動かすことで骨に圧力がかかり、カルシウムが骨に蓄積されやすくなり丈夫な骨が作られます。また筋力がアップし転倒の予防にもなります。

▶たばこをやめる
 ニコチンは胃腸の働きを弱め、カルシウムの吸収を防ぎます。骨量減少を抑える女性ホルモンの分泌も弱めてしまいます。

▶アルコールはほどほどに
 お酒を飲み過ぎると、利尿作用により必要なカルシウムが排泄されてしまいます。1日あたり純アルコール換算量で男性20g、女性10g以下に抑えましょう。

骨粗鬆症を予防して健康な生活を送りましょう!

2025年09月01日