診療科・部門

臨床指標

臨床指標(クリニカルインディケーター:Clinical Indicator)とは、病院の機能や診療の状況などについて、様々な指標を用いて具体的な数値として示したもの。指標を分析し、改善を促すことにより、医療の質の向上を図るとともに、利用者にとって分かりやすい医療情報を提供することを目的としています。医療の質を客観的に評価することが可能となるため、最近では“質(評価)指標”という用語もよく使われています。

医療の質は、

  1. 構造(ストラクチャー:Structure)
  2. 過程(プロセス:Process)
  3. 結果(アウトカム:Outcome) 

の3つの側面について評価されることが一般的です。

薬剤部におけるClinical Indicator

①Structure (2025.3現在)

部員数:14名(2名欠員)

専門・認定薬剤師
認定機関(学会) 専門・認定薬剤師 認定者数
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師 1名
病院薬学認定薬剤師 4名
日本医療薬学会 医療薬学専門薬剤師 1名
日本くすりと糖尿病学会 糖尿病薬物療法認定薬剤師 1名
日本糖尿病療養指導士認定機構 糖尿病療養指導士 3名
日本臨床栄養代謝学会 NST専門療法士 1名
薬学教育協議会 認定実務実習指導薬剤師 5名
日本麻酔科学会 術後疼痛管理研修修了 1名
日本骨粗鬆症学会 骨粗鬆症マネージャー 1名

②Process

薬剤部門関連施設基準
施設基準の種類 受理番号 算定開始年月日
薬剤管理指導料 (京薬) 第62号 平成7年4月1日
(薬)第310号 平成22年4月1日
病棟薬剤業務実施加算1 (病棟薬1)第9号 平成24年4月1日
無菌製剤処理料 (菌)第102号 平成20年4月1日
後発医薬品使用体制加算2 (後発使2)第93 令和441
術後疼痛管理チーム加算 (術後疼痛)第15 令和591
バイオ後続品使用体制加算 (バ後使)第8 令和661
がん薬物療法体制充実加算 (外化薬)第18 令和6111

 

施設認定

  • 厚生労働省薬剤師養成事業 実務研修生受入施設
  • 日本薬剤師研修センター 薬局・病院実務研修受入施設

③Outcome

2024年度実績

Ⅰ. 基本情報

入院処方せん枚数 47,162枚
入院注射処方せん枚数 65,442枚
外来処方せん枚数(院内) 3,979枚
外来処方せん枚数(院外) 79,569枚
院外処方せん発行率 95.2%

 

◎無料低額診療事業に係る院内調剤のべ患者数

2024年度 2023年度 2022年度 2021年度 2020年度 2019年度
673人 636人 619人 444人 505人 553人

 

Ⅱ. 薬剤管理指導業務
薬剤管理指導料1 1,678件
薬剤管理指導料2 5,228件
麻薬管理指導加算 77件
退院時薬剤情報管理指導料 1,273件
退院時薬剤情報連携加算 77件

 

薬剤管理指導料など算定件数(過去10ヶ年推移

Ⅲ. 無菌調製業務
無菌製剤処理料1 352件
無菌製剤処理料1 196件
無菌製剤処理料2 4,364件
Ⅳ. 地域(薬薬)連携

トレーシングレポート件数(2024年

・服用薬及び服薬状況など:39件
・残薬調整:3件
・インスリン製剤指導:13件
・フォローアップ報告:3件
・吸入薬指導:56件
・副作用報告:8件

合計:119件

 

トレーシングレポート件数(過去8年推移

 

院外処方せん疑義照会簡素化プロトコルによる変更報告件数(2024年

2024年2月より運用開始

① 保険調剤薬局にて、患者に残薬を確認し、残薬分を差し引いた減数調剤を行った場合 : 467件 

② 週1回あるいは月1回製剤が、連日投与の他の処方薬と同一の日数で処方されている場合 : 1件 

③ 「1日おきに服用」などのコメントがついているが、連日投与の他の処方薬と同一の日数で処方されている場合 : 7件 

④ 明らかな選択ミスと思われる用法間違いの添付文書記載の用法への修正 : 39件 

⑤ 消炎鎮痛外用貼付剤の包装単位の倍数への用量変更 : 2件 

⑥ 消炎鎮痛外用貼付剤において、保険調剤薬局にて患者より確認できる場合の貼付部位の追記 : 5件  

⑦ 軟膏、クリーム、うがい液などの包装単位の倍数への用量変更 : 7件 

⑧ 内服薬の規格変更 : 1件  

⑨ 同一Rp内に2剤以上ある外用剤の混合指示の追加 : 0件  

⑩ 服薬状況の改善目的での、医療上の必要性が認められる一包化、粉砕、簡易懸濁指示の追加及び解除 : 124件  

⑪ 粉砕指示の処方の同一用法を同一Rpへ変更 : 5件 

⑫ 別包の必要性のある薬剤の別包指示 : 0件  

⑬ 消炎鎮痛剤にPPIもしくはH2ブロッカーが処方され、当院他科のPPIもしくはH2ブロッカーと重複した際のオーダー削除 : 0件  

⑭ 同一処方箋上に重複している薬剤の削除(処方間違いが明確な場合に限る) : 3件    

⑮ 出荷調整による薬剤の変更(同一成分に限る) : 18件  

合計:679件

 

院外処方せん疑義照会簡素化プロトコルによる変更報告件数