(この記事は2026年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

点眼薬は身近な薬ですが、正しい使い方をご存知ですか?実は、点眼の仕方や使う量、使う順番、保管方法にも大切なポイントがあります。今回は、点眼薬を正しく使うための基本をご紹介します。
正しい点眼方法
- 石けんと流水で手をきれいに洗います。
- 顔を上に向け、下まぶたを軽く引き、容器の先端がまつ毛やまぶたに触れないように点眼します。
- 点眼後は目を閉じ、目頭を1~2分ほど軽く押さえます。まばたきを繰り返すと、薬が涙と一緒に鼻やのどへ流れてしまうことがあります。1回の点眼量は通常1滴で十分です。
- 複数の点眼薬を使う場合は、薬と薬の間を5分程度あけましょう。
点眼時の注意事項
✓ 点眼薬を他の人と共用するのは避けましょう。
✓ 容器や箱に印字された使用期限は、原則として「未開封」の期限です。点眼薬は開封すると空気中の雑菌や汚れが入りやすくなり、時間が経つほど感染リスクが高まります。開封後は1か月程度が目安ですが、1回使い切り、7日、14日、3週間などの例外もあります。
✓ コンタクトレンズを使用している方は、薬によってレンズを外す必要があります。使用方法を確認しましょう。
✓ 点眼薬の色やにおいに変化がある場合や、使用後に強い痛み、充血、かゆみなどが続く場合は、使用を中止して医師や薬剤師に相談してください。
点眼薬をさす順番
複数の点眼薬を使用する場合、一般的には、①水溶性点眼液 → ②懸濁性点眼液 → ③油性点眼液 → ④ゲル化点眼液 → ⑤眼軟膏の順に使用します。懸濁性点眼液は、使用前によく振る必要があります。
保管方法
点眼薬は、直射日光や高温・多湿を避け、説明書などに記載された方法で保管しましょう。冷蔵保存が必要な薬もありますが、すべての点眼薬を冷蔵する必要はありません。
正しい使い方を守ることが、点眼薬の効果を十分に発揮するための第一歩です。自己判断で回数を増やしたり、症状がよくなったからと途中でやめたりせず、医師や薬剤師から指示された方法で使用しましょう。
