西陣だより

コロナ禍で新年を迎えて

(この記事は2021年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

西陣病院 看護部長 佐伯  昭子


 


 新年あけましておめでとうございます。

 

 昨年は日本でオリンピックが開催され活気ある年となるはずでした。新型コロナウイルスの感染症がこれほど影響を及ぼすとは、誰も想像していなかったと思います。我々医療従事者は物資が
十分に無い中、未知の感染症と戦う厳しい状況となり、治療薬やワクチンができるまで気を緩めることができない日々が続いています。
 以前から医療業界は少子高齢化社会への対策として、健康寿命の延伸・増加する認知症への対応・多死社会に向けたアドバンスケアプランニングなど、多くの課題に取り組んでいました。これらを見据え、看護協会は看護職の確保と変化する社会への対応能力の向上のため、健康で働き続けられる職場環境づくりや継続教育などに力を入れています。当院でも看護職員が働き、学習できる環境を整えながら、院外でも活躍できる認定看護師を増やし、また入退院支援も強化し、患者さんの入院前・入院中・退院への支援をシームレスに行っていきたいと思っております。新型コロナウイルス感染症対策が加わってしまい、問題は山積していますが、地域貢献できるよう一層取り組んでまいります。本年も何卒よろしくお願いいたします。

2021年01月01日