西陣病院だより

季節の”食”めぐり

(この記事は2025年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

 

 12月といえば、世界中でクリスマスを楽しむ季節です。もともとはキリストの誕生を祝う行事ですが、今では国や文化を超えて大切な人と食卓を囲む日として親しまれています。赤と緑のクリスマスカラーはキリスト教で『愛』と『永遠の命』を意味しているそうです。
 海外では七面鳥やロースト料理が定番ですが、日本ではチキンやケーキで祝う習慣が根づきました。他にもイギリスでは『クリスマスプティング』、ドイツでは『シュトレーン』、アメリカでは『ジンジャーブレッドマン』など様々な国で定番のお菓子があります。
 当院の12月の行事食は「ピラフ」「トマトチキン」「サラダ」「かぶのスープ」「フルーツプリン」です。彩り豊かなピラフ とチキンは食欲をそそり、旬のかぶを使ったスープは体を温め、フルーツプリンが食後のデザートとして華やかにクリスマスの赤と緑を意識したメニューにしています。

2025年11月01日

ふれあい看護体験

(この記事は2025年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

教育科長 兵頭 美香子

 

 8月7日(木)、ふれあい看護体験を開催し、4名の高校生が参加してくださいました。
 バイタルサイン測定、全身清拭、ストレッチャーの移送、患者さんとのコミュニケーションなど、色んな看護を体験していただきまた。初めは緊張した表情でしたが、徐々に患者さんへの声かけや笑顔も増えてきました。積極的に患者さんとかかわる姿が好印象でした。
 参加者のみなさまから「楽しかったです」「頑張って看護師になります!」と言ってくださり、本当にうれしかったです。目標に向かって頑張ってください!

 

2025年11月01日

ユニフォーム紹介

(この記事は2025年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

2025年11月01日

健康寿命を延ばしましょう!

(この記事は2025年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

整形外科 医長
瀧 本 真 里




健康寿命の延伸は、今後の医療や地域社会において重要な課題です。
自立した生活を長く維持するための取り組みについて、ご紹介いたします。

 

健康寿命とは

 「健康寿命」という言葉をご存じでしょうか。健康寿命とは、「介護を受けず、自立して健康的に生活できる期間」のことを指します。日本人の平均寿命は年々延びていますが、実はそのすべての時間を元気に過ごせているわけではありません。平均寿命と健康寿命の差は、男性で約9年、女性で約12年とも言われています。この差をできるだけ縮め、元気に歳を重ねることが、人生の質(QOL)を高めるうえでとても重要です。
 整形外科が専門とするのは、骨・関節・筋肉など、私たちの体を支え、動かす「運動器」です。運動器の機能が低下すると、歩く・立つ・座るといった日常の動作が難しくなり、転倒や骨折につながります。特に高齢者の場合、こうしたけがをきっかけに介護が必要になるケースが非常に多く、健康寿命を縮める大きな原因となります。
 整形外科では、適切な治療やリハビリテーションを行うことで、健康寿命の延伸をサポートしています。たとえば、関節の変形や筋力低下に対して運動療法や装具療法を行ったり、必要に応じて手術を選択したりすることで、痛みの緩和と動作の改善を図ります。

 

骨粗鬆症の予防と治療

 また、骨粗鬆症の予防・治療も重要な役割の一つです。骨粗鬆症とは骨がスカスカにもろくなる病気で、背骨や大腿骨などの骨折を引き起こしやすくなります。こうした骨折は寝たきりや要介護状態の大きな引き金になるため、早期発見と継続的な治療が非常に重要です。骨密度検査は、骨の強さを調べるために行う検査で、骨粗鬆症の診断や骨折リスクの評価に役立ちます。DEXA法と呼ばれるX線を用いた検査が一般的で、当院でもこの方法で行っており、腰椎や大腿骨の骨密度を測定します。痛みはなく短時間で終了し、放射線量もごくわずかです。定期的に検査を行うことで、骨の健康状態を把握し、生活習慣改善や薬物治療の効果を確認できます。特に閉経後の女性や高齢者では早めの受診が推奨されます。
 近年では、骨粗鬆症の治療は大きく進歩しています。食事・運動療法に加え、骨の破壊を抑えたり新たな骨の形成を促したりといった効果のある薬剤も登場しています。1週間に1回、あるいは月に1回の内服薬や、注射薬では毎日自分で実施するものから年に1度の通院で済む薬剤もあり、継続しやすくなっています。副作用の管理も進んでおり、患者さん一人ひとりに合った安心・安全な治療が提供可能になってきました。「年だから仕方ない」と諦めず、健康寿命を延ばせるよう、気になる痛みや動かしにくさがあれば、早めにご相談ください。

 

2025年11月01日