西陣だより

ステロイドの塗り薬について

(この記事は2024年3・4月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

薬剤部  薬剤師  杉本 友里恵

 今回はステロイドの塗り薬についてのお話です。ステロイドとは副腎皮質ステロイドホルモンのことで、肌のかゆみや炎症のひろがりを抑える働きがあります。

 薬の強さは以下のように5段階に分けられます。これらを症状に合わせて使い分けます。

● ストロンゲスト:デルモベート など
● ベリーストロング:アンテベート、マイザー、ネリゾナ など
● ストロング:リンデロンV、ボアラ、メサデルム など
● ミディアム:リドメックス、キンダベート、ロコイド など
● ウィーク:プレドニゾロン など

ストロング、ミディアム、ウィークは市販の医薬品(OTC医薬品)でも売られています。

 

 副作用をこわがり、少量にしてしまうと治療が長引いたり、症状の勢いが止まらない原因になります。適量を十分量使用することで、効果が十分に得られます。薬の塗る量には以下のような目安があります。

◇◆ FTU(フィンガーチップユニット)◆◇
 
25~50gチューブを人差し指の先から第1関節の長さまで出した量をいいます。口径の小さい5gチューブでは人差し指の先から第一関節までを2回絞り出した量、ローションタイプでは1円玉大が1FTUの目安です。1FTUで、成人の手のひらの面積約2枚分に相当します。

<成人の場合>
● 顔・首:2.5FTU
● 胸・腹:7FTU
● 背中・おしり:7FTU
● 片腕:3FTU
● 片手:1FTU
● 片脚:6FTU
● 片足:2FTU

 患部を覆い隠せるよう、ステロイドをのせるように塗布します。イメージは肌がテカる、あるいはティッシュを当てるとくっつく程度です。あくまでも一般的な適量を示したものですので、医師から指示がある場合はそれに従って下さい。
 医師が炎症の程度、部位などに応じて細かく薬剤を選んでいます。そのため説明通り、塗る部位、塗り方、塗る量、塗る期間を守れば優れた効果があり、副作用の心配も減ります。わからないことがあれば医師、薬剤師に相談しましょう!

2024年03月01日