患者さんへ

当院でのフレイル・サルコペニア実態調査 横断研究

~西陣病院で透析を受けておられる患者さん・ご家族の皆様へ~
「当院でのフレイル・サルコペニア実態調査 横断研究」へのご協力のお願い

今回、西陣病院は、※フレイル・サルコペニア実態調査 横断研究を実施いたします。
そのため、西陣病院で透析を受けておられる患者さんの身体評価とフレイルチェックシートでのアンケート調査をさせていただきたいと考えています。

研究の目的

厚労省は2016年度から高齢者の「フレイル」に対する総合対策を実施する方針を固めています。フレイルには、高齢化に伴う筋力低下などの身体的問題(サルコペニア)、精神・心理的問題、独居などの社会的問題があげられます。
慢性維持透析患者は腎不全や加齢のみでなく合併症、栄養状態の低下、筋蛋白異化の促進により身体機能は低下していきます。
また食事管理や水分管理による疲弊や、独居や孤食などによる社会的問題も透析患者は抱えており、サルコペニアやフレイルに陥りやすい傾向にあります。
サルコペニア、フレイルを調査する事で栄養状態や精神的問題、社会的問題と透析治療がどのように関わりがあるか検討し、透析ケアの質の向上を図ることを目的としています。

※フレイルとは健常から要介護へ移行する中間の段階と言われています。
※サルコペニアとは加齢や疾患により筋肉量が減少する事で握力や下肢筋力などの全身の筋力低下が起こる事、歩く速度が遅くなるや杖や車椅子が必要になるなどの身体機能の低下が起こる事を指します。

研究の方法

  • 対象となる患者さんについて
    2019年(令和元年)6月1日以前に透析を開始し、7月1日以降、西陣病院で透析を受けておられる患者さんが対象となります。
  • 方法について ①~④を実施させていただきたいと考えています。
    ①サルコペニア調査:四肢骨格筋量測定(InBody)、歩行速度測定、握力測定
    ②フレイル調査:チェックシートによるアンケート調査(基本チェックリストを使用)
     ※身体機能の基準はサルコペニア調査に準ずる。
    ③栄養状態の評価:高齢者の栄養状態を評価指標とするGNRIを用いる。
     血液生化学検査データ(定期採血で確認出来ます)、身体測定値
    ④口腔状況の評価:残存歯の有無の確認、入れ歯の使用有無の確認を行なう。

    ①~④の結果を抽出します。抽出された情報は、個人情報を消去し匿名化されます。

資料の管理について

情報はすべて匿名化され、個人が特定されることはありません。また、研究発表が公表される場合でも個人が特定されることはありません。研究計画書及び研究の方法に関する資料を入手又は閲覧は可能です。ご希望の方は下記の連絡先までご連絡ください。

フレイル調査でのチェックシート配布と同時に本研究に関する説明を実施し、チェックシート記載提出を同意とさせていただいています。
ご自分、あるいはご家族の情報を本研究に登録したくない場合は、令和元年9月30日までに下記連絡先までご連絡ください。なお上記までに申し出がなかった場合には、参加を了承していただいたものとさせていただきます。

本研究は、西陣病院倫理審査委員会において、適切な研究であると承認されています。
この研究計画についてご質問がある場合は下記までご連絡ください。

連絡先

西陣病院 臨床工学科 野間啓太

電話:075-461-8800

研究責任者:西陣病院 臨床工学科 科長 澤田正二