診療科・部門

化学療法外来

受付時間 月・水・金曜日 [午前]8:30~11:30 [午後]12:30~15:30

化学療法外来について

外科では、手術治療により病気を治癒させる事が理想ですが、残念ながら、癌という病気は早期癌を除いて手術単独では根治しない場合が多くあります。

癌が進行している場合でも腹腔鏡手術という、より低侵襲な手術で治療することが可能な場合もあり、更に進行して肝臓や肺に転移していても手術で切除が可能な場合もありますが、残念ながら既に肝臓や肺に多数の転移があり、手術単独では根治できない場合も増加しています。そのような状態では、手術前や手術後に化学療法(抗癌剤治療)が行われますが、最近の抗癌剤治療は大きく進歩し、新しい種類の抗癌剤や分子標的薬といわれる癌細胞の一部分を狙い撃ちするような治療薬が出現しています。 また、肝臓や肺の転移に対して抗癌剤治療を行うことで、腫瘍が縮小、消失する場合もあり、縮小した腫瘍を含めて肝臓や肺の一部を切除し根治できる場合もあります。 この様に、化学療法を行うことで、再発後の生存期間も飛躍的に改善しています。現在も新しい分子標的薬の開発や臨床試験が盛んに行われており、更なる生存期間の延長が期待されています。 当院では、大腸癌、胃癌、膵癌、胆道癌、膀胱癌、前立腺癌など様々な癌腫に対して外来化学療法を行っています。

最近の化学療法は、非常に特徴的な副作用が出現することも多く、当院では外来化学療法室専任の看護師が常駐し、治療前から治療後まで患者さんの体調をきめ細かく観察し、常に安心して治療が受けられる体制を整えています。また、投与している薬の作用や副作用については、がん薬物療法認定薬剤師が丁寧に説明し、治療に対する不安を取り除くように心がけています。

現在の化学療法薬は副作用も少なくなり、外来通院で治療を行うことが可能となりました。このため、外来化学療法部門では、患者さんが、より快適、安全に、個々の病状に応じた治療を受けることができ、主治医、看護師、薬剤師、管理栄養士が密に連携し、化学療法チームとして患者さんの治療を支援していきます。

さらに、当院の外科医全員ががん治療認定医で、最新の治療法や副作用対策などに精通しており、患者さん個々に最適な治療を提供できるように日々努力しています。

なお、当院は日本がん治療認定医機構認定研修施設の認定を受けています。

西陣病院、化学療法外来について

化学療法室

外来化学療法室の設備は、フルリクライニングチェアー5台とベッド2台を配置し、プライバシーに配慮して暖色系のカーテンで仕切りを設け、それぞれの間隔を広めに取っており、楽な姿勢でご希望の場所で治療を受けることが可能です。 また、それぞれにテレビモニターも配置しており、お好きな番組を見ながらの治療も可能です。