診療科・部門

輸血検査

輸血の目的

  1. 大量の出血によって循環血液量が減った場合
  2. 貧血によって体の組織へ酸素が運べなくなった場合
  3. 凝固因子補充をしなければならない場合

輸血をしなかった場合には、出血性ショック、多臓器不全、出血多量による生命の危険が生じます。

血液製剤の種類と使用目的

  1. 赤血球液
    急性あるいは慢性の貧血対する治療および貧血の急速な補正
  2. 新鮮凍結血漿
    凝固因子の不足ないし欠乏による出血傾向の是正、特に複数の凝固因子の補充による止血効果
  3. 濃厚血小板
    血小板の減少又は機能異常により、重篤な出血ないし出血の予測される病態に止血、出血を防止する

輸血検査

  1. 血液型検査
    通常は外注にて検査を行っていますが、緊急時は院内でABO式血液型検査とRh式血液型の検査を試験管法で行っています。
  2. 不規則抗体スクリーニング検査
    輸血を必要とする手術前には不規則抗体を調べ不規則抗体陽性患者さんの輸血検査時に候補血を事前準備しています。
  3. 交差適合試験
    輸血を行う前には必ず交差試験を行います。

自己血採取(輸血)

自分の血液を事前に採血し保存し、必要な時に自分の血液を輸血するのが自己血輸血の方法である。
正確には「貯血式自己血輸血」という。自己血輸血にはこの他に、手術時や手術後に出血した血液を回収してフィルターを通してもとにもどす「回収式」や、血液手術直前に採血しておいて、輸液で血液を薄める「希釈法」も一種の自己血輸血である。

当院では貯血式自己血輸血(液状保存)を行っています。

方法

待機手術の2~3週間前から、1週間に1回400ml程度づつ採血して保存しておき、手術で出血した時にこれを使うようにする。必要に応じ400~1200ml程度貯血します

輸血後感染症検査

当院で輸血治療を受けられた患者さんには、輸血後3か月後にご本人さん宛に「輸血後感染症検査のご案内兼同意書」を郵送させていただき感染症検査を受けていただくようご案内させていただいています。

輸血全検体の保管

当院で輸血検査をされた患者さんの輸血前検体を凍結保存。
ガイドラインでは「2年間程度保管」とありますが、当院では保管できる限り(約5年)保管しております。

実績

過去10年間の廃棄率の推移

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2013年からの輸血後感染症検査 実施率

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