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「出会い」を大切に

(この記事は2017年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


柳田先生 副院長 柳田 國雄


 皆様、あけましておめでとうございます。穏やかな初春をお迎えのことと存じます。西陣病院に赴任して10数年が経ちました。その間、多くの方々の努力のおかげで新館が出来、ワンフロアの透析センターや画像診断センター、さらには昨年消化器内視鏡センターを新装することができました。種々医療機器も整備し地域の皆様に喜んでもらえるような医療環境の充実を目指して進んで来られたと感じています。その歩みの中には、様々な方との多くの出会いがありました。 笑顔で退院された患者さん、残念ながら力不足で助けられなかった患者さん、看取りとなった高齢の患者さん、熱い医療を実践する若手医師、思いやりにあふれ想像力豊かな医療スタッフ、開業の先生方や訪問看護師・ソーシャルワーカーなど地域で医療をしっかりと支える方々など、多くの方との出会いが私のそして西陣病院の大きな財産となっていると感じます。どれだけの進歩があったとしても医療は人と人との関わりの中で育まれていくものと思います。この様々な人達との『出会い』を大切にして、これからも地域に密着した優しく誠実な医療をさらに目指していきたいと思っています。

 複雑で厳しい医療情勢に負けることなく、当院らしいやり方を模索しながら、スタッフ一同がんばってまいりますので、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。





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超高齢化社会における泌尿器科医の役割

(この記事は2017年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


今田先生 腎臓・泌尿器科 部長
 透析センター長
   
   今田 直樹


 新年あけましておめでとうございます。

 ご存知のように我が国は、先進国の中でも最速に高齢化社会を迎えており、2025年問題が間近に迫ってきております。高齢者医療やアンチエイジングに対しての泌尿器科医の取り組み方が重要になる時代と考えております。特に、2015年には男性の癌では前立腺癌が最多となり、今後ますます泌尿器科医のニーズが増し、その期待に応えていかなければなりません。

 最新医療の中では、内視鏡手術における技術の進歩は目覚ましく発展を遂げており、なかでも国内において他科領域に先駆けて、2013年ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術、2016年には腎部分切除術も保険収載されました。泌尿器科関連早期癌に対する外科的治療において、患者さんの被る身体的な負担は大幅に軽減されており、とても喜ばしい傾向であると思います。また、抗がん剤に関しては、高価ではありますが注射剤、内服剤とも新薬が次々に承認され、生存期間の延長が認められていることも事実であります。医師である限り日々進化する新しい技術の習得、新しい知識の蓄積は必須でありますが、高齢者医療においては、医療を提供する我々側のバランス感覚、人間感覚が、より一層重要になるのではないかと考えております。

 西陣病院腎臓・泌尿器科におきましても、高齢者の癌に対する治療はもとより、前立腺肥大症、尿路結石(腎、尿管、膀胱)症、尿路感染症、慢性腎臓病等々の疾患に最良のバランス感覚を持って対応させていただく所存でございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。



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謹んで新年のお祝辞を申し上げます

(この記事は2017年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


中島美代子 看護部長 看護部長 中島 美代子


 2014年から動き始めた地域包括ケアシステムに伴い、西陣病院でも昨年より、地域包括ケア病棟を開設しました。地域包括ケア病棟には、専従の理学療法士を置き、患者さん、ご家族の退院後の不安を取り除くことを目的に、生活の中で必要な動作ができるようにリハビリテーションを行っております。

 入院された患者さん、ご家族の皆様は治療の効果や療養生活に不安をお持ちのことと思います。また、疾患による苦痛や、入院による孤独感を感じる方もいらっしゃると思います。私たち看護部スタッフは患者さんの身体のケアと同時に、心のケアも大切にしていきたいと考えております。そして、患者さんお一
人おひとりの生活にもきめ細かな援助をさせていただきたいと考えております。この、生活の援助は、入院中のことだけではなく、患者さんが退院してからも、ご自宅で自分らしく暮らせることを目標とし取り組んでおります。患者さんが住み慣れたお家で自分らしく暮らせるように、他部門、多職種と連携し、病院スタッフ全員で支援をし、必要な看護は、退院後も訪問看護師や外来看護師につないでいます。

 2017年、新しい年を迎え、看護部一同気持ちを新たに、さらに看護の質向上を目指して参りたいと思います。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。




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新年のごあいさつ 平成28年 元旦

(この記事は2016年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


伊谷先生 西陣病院 院長 伊谷 賢次

 明けましておめでとうございます。

 皆様には、さわやかな新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。また、昨年中、当院に賜りました数々のご厚情とご支援に対しまして、職員一同心より御礼申し上げます。


 昨年は日本のTPP 参加表明による農家の不安、集団的自衛権を含む安保法案による国民の不安、フランスなど欧州での無差別テロによる世界不安がありました。また、地球温暖化も原因と考えられるゲリラ豪雨による洪水災害が毎年のように起こり、マンションなどの基礎工事の不正など、様々な不安の多い一年でした。福祉医療においても、2年前の消費税8%導入、診療報酬改定後、病院経営にとっては厳しいものとなり、良質な福祉医療の継続に大きな不安があります。今年4月に行われる診療報酬改定も、社会保障費抑制のため7対1看護の急性期病院のハードルがさらに高く設定される予定です。このような厳しい状況でも、当院の目指すべき目標は、設立当初からの基本方針である、「地域に密着した良質な医療を高いレベルで提供する」ことです。そのためには、ハード面、ソフト面ともさらに充実させなければなりません。

 ハード面では、昨年10 月に眼科用手術顕微鏡を最新の機種に更新し、さらに安全な白内障などの手術が可能になりました。また、11 月に血管撮影装置を最新のフラットパネルに更新することで、低被曝で鮮明な画像が得られ、より安全で低侵襲な検査やカテーテル治療も可能となりました。今後も良質な医療を提供するには、できるだけ最新の機器整備が必要であり、今後も計画的に医療機器の更新を行っていく予定です。

 ソフト面では、今後もさらに診療体制を充実させ専門性の高い急性期病院を目指します。また、包括ケア病棟の開設も予定し、サブアキュート・ポストアキュート・レスパイトなど地域にあった診療体制を構築していきます。当院の特徴のひとつは、一般診療と透析医療を車の両輪と考え、相互に緊密な連携をとりながら総合診療を行っていることです。一般診療も、中高年層の多い地域で、透析患者さんと同様に、多くの合併症を持った患者さんを診療しています。そのような、合併症の多い患者さんが安心して安全で高度な医療を受けていただけるには各科医師の連携はもちろん看護師をはじめ、すべての医療スタッフのチームワークが必要です。幸い透析医療を行ってきた歴史により、心臓血管外科・脳神経外科疾患は連携病院に搬送しますが、それ以外のハイリスクの患者さんには、内科医系・外科医系・画像診断医・麻酔科医などによるスピーディーなチーム医療を行う文化が根付いています。

 今後も職員全体が患者さんを主体に考え、良質な医療を提供するためにスタッフ一人ひとりが役割と責任を自覚して努力していきますので、今年一年、さらなるご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。


平成二十八年 元旦


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手術を受ける患者さんの思いによりそって

(この記事は2016年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)



麻酔科 部長 中川 博美


 明けましておめでとうございます。

 皆様にはお健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。昨年も、近隣の先生方の温かいご支援、各診療科間の綿密な連携、また、コメディカルの協力によるチーム医療に支えられ、安全に麻酔と周術期管理を行うことができました。これも、皆様方のおかげと深く感謝申し上げます。

 昨年、麻酔科では約900件の麻酔を担当しました。65歳以上の方が67%を占め、その内90歳以上の方は40名、最高齢は104歳でした。医学の進歩とともに手術はより低侵襲に麻酔はより安全になり、ご高齢な方の手術や麻酔が可能になりましたが、同時に、今後は、手術に向けてより早い時期からの体調管理がますます重要になってきます。麻酔科では、2013年から術前外来を始め、ご入院前から禁煙・休薬指導のみならず必要な方には院内外での内科的治療をお願いしています。また、2015年からは地域医療連携室を通じ上京歯科医師会の先生方のご尽力を賜り、周術期口腔機能管理の医科歯科医療連携にも取り組み始めました。麻酔時の歯牙損傷の回避や術後肺炎の予防だけでなく、手術前からよく噛める状態にして術後の全身の回復を助けることが主な目的です。

 麻酔科は周術期のコンダクターでもあります。麻酔の知識と技術の習得に加え周術期医療連携を充実させ、患者さんが安心して手術を受け、順調に回復して頂けますよう力を尽くして参りたいと存じます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

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