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堀川ごぼう・すぐき菜

(この記事は2007年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 管理栄養士 小笹清香

堀川ごぼう

ごぼうは年間を通して出回っていますが、秋物が香り高く、晩秋~冬が旬。
特に京都の堀川ごぼうは、長さ1m、直径10㎝もある大きなもので、食物繊維が多く便通に効果的です。
近年は、リグニンという成分に抗ガン作用があることがわっています。


堀川ごぼうの肉詰め

(223kcal 、食物繊維6.0g)

【材料 2人分】
堀川ごぼう 1/4本
人参    10g
ねぎ    5g
牛ミンチ  100g
卵     1/2ケ
だし汁   200㏄
酒     大さじ1/2
小麦粉   大さじ1/2
酢     少々
醤油    大さじ1.5
みりん   大さじ1
-作り方-
①堀川ごぼうは包丁の背で皮をむき、10㎝くらいの長さに切り、酢を少々入れた湯で下茹でする。
②ねぎと人参はみじん切りにし、ミンチと卵、塩(少々)を入れてよく練る。
③ごぼうの穴の中に小麦粉を振って、②を詰める。
④だし汁と醤油、みりんを煮立てて、③を入れて煮込み、煮えれば輪切りにして盛り付ける。


すぐき菜

起源は400年前。京都市の上賀茂に伝わるすぐき菜は、京都御所からの種子が辺りに広まったものと言われています。
近年話題の乳酸菌「ラブレ菌」が豊富に含まれており、このラブレ菌は腸内で生きていく力が強く、
腸内環境を整える作用があります。


すぐき菜のからし和え

(45kcal、食物繊維4.0g)

【材料 2~3人分】
すぐき菜 1束
からし  少々
砂糖   小さじ1
醤油   大さじ1
-作り方-
①すぐき菜は茹でて水をきり、4cmくらいの長さに切る。
②からしと砂糖、醤油を混ぜて、①を和える。

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紫ずきん・やまのいも

(この記事は2007年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載されたものです)

栄養科 管理栄養士 栗田文恵


紫ずきん

ヘルシーパワー良質のたんぱく質・栄養たっぷり


丹波黒豆を品種改良した枝豆専用品種で、粒がうっすら紫色で形状が頭巾に似ているからこの名前がつけられたと言われています。普通の枝豆に比べて大粒で、糖分が3~5倍含まれているので味にコクがあります。また良質のタンパク質を多く含み、カルシウムやビタミンB1・Cなども多く、栄養たっぷりです。

紫ずきんのかき揚げ ~夏の疲れはこれで解消~

紫ずきん【材料】2人分
ゆでた紫ずきん60g
人参     10g
玉ねぎ    60g
塩      少々
天ぷら粉


【作り方】
①人参は短冊切り、玉ねぎは千切りにする。
②天ぷら粉、塩、水を混ぜて衣を作り、①と紫ずきんを加えてからりと揚げる。
お好みで大根おろしを添えると、さっぱり食べやすくなります。



やまのいも


ヘルシーパワー消化が良く高い栄養価


一般につくね芋とよばれる丸いもの一種です。肉質が締まり、水分が少なくて粘りがとても強いのが特長です。消化が良い上に栄養価が高いことから、老人や虚弱体質の改善に古くから貴重な食材として使われています。

とろろ蒸し ~胃腸が弱ってる時のおすすめメニュー~
やまのいも【材料】2人分
やまのいも100g
鯛(他の白身魚でも代用可)1切
塩少々
酒大さじ1
しょうがの絞り汁1
卵白1個分
あん
だし汁カップ1
塩小さじ 1/2
酒大さじ1
薄口しょうゆ大さじ 1/2
水溶き片栗粉小さじ1

【作り方】
①やまのいもは皮をむき、酢水に付けてあくをぬいた後、水気をよくきり、すりおろす。
②すりおろしたやまのいもに卵白と塩少々を加える。
③魚に片栗粉を少々振り、その上に②のやまのいもをのせ、蒸し器で10分蒸す。
④片栗粉以外のあんの材料をすべて合わせて火にかけ、最後に水溶き片栗粉を加えてとろみを付ける。蒸しあがった魚にあんをたっぷりかける。


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賀茂なす・鹿ヶ谷かぼちゃ

(この記事は2007年7・8月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 管理栄養士 河本久美子


京の夏野菜代表 ~賀茂なす~


ヘルシーパワー紫色の成分「ナスニン」はポリフェノールの一種です。皮や実にも含まれていて、抗酸化作用があり、老化やがんの予防、悪玉コレステロールを抑える働きがあると言われています。体の熱を下げる働きもあり、解熱にも効果があります。

賀茂なすの田楽

賀茂なすの田楽【材料】2人分 エネルギー170Kcal
賀茂なす1ケ
揚げ油
白みそ 大さじ1
砂糖 小さじ1
みりん 小さじ1
黒ごま 少々

【作り方】
1、白みそに砂糖、みりんを加えてよく混ぜる。弱火にかけてだしで少し伸ばす。
2、賀茂なすを半分に切り、くしで何ヵ所か穴をあけ、水気を拭き取って油で揚げる。
3、賀茂なすにみそをかけ、黒ごまをふる。



~鹿ケ谷(ししがたに)かぼちゃ~


ヘルシーパワーひょうたんに似たおもしろい形で、安楽寺では『鹿ケ谷かぼちゃ』を食べると病気にならないとお告げを受けた事から、毎年7月に「かぼちゃ供養」が行われます。力ロテン、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維が豊富です。カロテンは体内でビタミンAとして働く色素で、皮膚・目の角膜・口や胃などの消化器官などを健康に保ちます。

鹿ヶ谷かぼちゃのそぽろあんかけ

そぼろあんかけ【材料】2人分工ネルギー140Kcal
鹿ケ谷かぼちゃ160g
鶏ミンチ 30g
薄口しょうゆ 大さじ2/3
砂糖 小さじ1
みりん 小さじ1/2
しょうが1片
片栗粉 小さじ1

【作り方】
1、かぼちゃは種とわたを取り、食べやすい大きさに切って皮を所々むく。煮崩れしないように面取りをする。
2、かぼちゃをだしでやわらかくなるまでゆで、砂糖と醤油、みりんを加え、煮る。
3、鶏ミンチを火にかけ、お酒、②の煮汁を加えてそぼろ状にする。しょうがのおろし汁を加え、水溶き片栗粉でとろみをつける。
4、かぼちゃをお皿に盛り、あんをかける。

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伏見唐辛子・じゅんさい

(この記事は2007年5・6月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


栄養科 管理栄養士 山本茂子


京の初夏野菜代表 ~伏見唐辛子~


ヘルシーパワー辛味がなく(カブサイシンが含まれていません)独特の甘みがあり、食物繊維や、カルシウム、ビタミンCが豊富です。


 ビタミンCは肌のはりを保ちしみや小じわを防ぐ効果があるほか、ウイルスや細菌に対する抵抗力を高め風邪や感染症を予防する効果があります。

伏見唐辛子の京煮

(材料) 2人分 エネルギー 85Kcal ビタミンC 29mg (成人100mg/日)
栄養科:じゅんさい伏見唐辛子100g
ちりめんじゃこ10g
サラダ油小さじ1
濃口しょうゆ小さじ2
砂糖小さじ1
酒小さじ1
みりん小さじ1
だし汁10cc

[作り方]
1、伏見唐辛子はへたと種をとっておく
2、鍋にサラダ油を熱し、(1)を強火で炒める
3、(2)にすべての調味料、ちりめんじゃこをいれ、弱火でことこと10分、汁気がなくなる寸前まで煮ます。


じゅんさい


ヘルシーパワー解熱、解毒効果


 京都の深泥池に自生する。中国医学では古くからじゅんさいの薬効が認められていて、抗がん作用や、解熱、解毒、胃弱を治す、腫れを消すなどの効果があるといわれています。


じゆんさいのかきあげ

(材料) 2人分 エネルギー 130Kcal
栄養科:じゅんさい生じゅんさい100g
小エビ20g
刻みねぎ20g
卵白1個
天ぶら粉
揚げ油

[作り方]
1、ポールの中に水分をよく切った生じゅんさい、刻みねぎ、小エビ、卵白を加えさっと混ぜる。
2、(1)に天ぶら粉をまぶし、ダマができないようにさっと合わせる。
3、 鍋に油をやや高めに加熱しておく。
4、(2)をスプーンなどですくい、鍋にそっといれて揚げる。

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京たけのこ・菜の花

(この記事は2007年3・4月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 管理栄養士 川島裕子


京の春野菜代表 -京たけのこ-


ヘルシーパワー食物繊維が豊富で低力ロリー


食物繊維は便秘解消、大腸ガンの予防、コレステロールの吸収を妨げ体外へ排出する効果があります。また、たけのこにはカリウムも豊富に含まれ、体内の塩分バランスを調整し、体外に排出するので、むくみや高血圧に効果があります。
 たけのこのえぐみのもとシュウ酸は結石を作る要素の1つなので十分アク抜きしましょう。

たけのことアサリの混ぜご飯

栄養科イメージ1(材料)4人分 1人分エネルギー370kcal 食物繊維2.2g
アサリ(殻つき)大1パック
酒 大さじ2
ゆでたけのこ 200g
米2カップ
A:出し汁2カップ、みりん・薄口しょうゆ 各大さじ1、塩 少々、サラダ油 大さじ1/2B:アサリの蒸し汁1/4カップ、みりん大さじ1、しょうゆ大さじ2、三つ葉のざく切り 適宜

[作り方]
①米はといでざるに上げ、Aを加えて炊く。
②たけのこは食べやすい大きさの薄切りにする。
③アサリは殻をこすり合わせるようによく洗い、海水程度の塩水に入れて砂出しする。
④アサリの水気をよく切って鍋に入れ、酒を加え、蓋をして殻が開くまで蒸し煮する。租熱が取れたら身を殻からはずし、蒸し汁は1/4カップ分を計る。
⑤深めのフライパンにサラダ油を熱し、たけのこをサッと炒めBを加える。少し煮て④のアサリを加え、汁気がほとんどなくなるまで煮からめる。
⑥炊き上がった①に⑤を加え、さっくりと混ぜ合わせる。
⑦器に盛り、三つ葉のざく切りをのせる。

栄養価の高い緑黄色野菜 -菜の花(花菜)-


ヘルシーパワー豊富な栄養素


菜の花はβ力ロチンやビタミンBl・B2、ビタミンC、鉄、カルシウム、カリウム、食物繊維などの栄養素をバランスよく含んでいます。
 力ロチンやビタミンCは免疫力を高め風邪予防に効果的で、カルシウムは肩凝り・イライラ・骨粗しょう症予防、鉄分は貧血におススメです。苦味の成分アリルイソチオシアネートはがん予防・血栓防止に働きます。


菜の花の幸子和え

栄養科イメージ2(材料)2人分 1人分エネルギー25kcal ビタミンC66mg
菜の花 120g(1/2束)
塩 少々、練り幸子 小さじ1/4
しょうゆ 小さじ1・1/2、だし汁 小さじ1・1/2

[作り方]
①菜の花は根元のかたい部分を切り落とす。
②長さを2~3等分し、沸騰した湯に軸から先に入れてさっとゆで、冷水に取りざるに上げ水気を絞る。
③器に盛り、幸子・しょうゆ・だし汁を合わせたものを上からかける。

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