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手術を受ける患者さんの思いによりそって

(この記事は2016年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)



麻酔科 部長 中川 博美


 明けましておめでとうございます。

 皆様にはお健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。昨年も、近隣の先生方の温かいご支援、各診療科間の綿密な連携、また、コメディカルの協力によるチーム医療に支えられ、安全に麻酔と周術期管理を行うことができました。これも、皆様方のおかげと深く感謝申し上げます。

 昨年、麻酔科では約900件の麻酔を担当しました。65歳以上の方が67%を占め、その内90歳以上の方は40名、最高齢は104歳でした。医学の進歩とともに手術はより低侵襲に麻酔はより安全になり、ご高齢な方の手術や麻酔が可能になりましたが、同時に、今後は、手術に向けてより早い時期からの体調管理がますます重要になってきます。麻酔科では、2013年から術前外来を始め、ご入院前から禁煙・休薬指導のみならず必要な方には院内外での内科的治療をお願いしています。また、2015年からは地域医療連携室を通じ上京歯科医師会の先生方のご尽力を賜り、周術期口腔機能管理の医科歯科医療連携にも取り組み始めました。麻酔時の歯牙損傷の回避や術後肺炎の予防だけでなく、手術前からよく噛める状態にして術後の全身の回復を助けることが主な目的です。

 麻酔科は周術期のコンダクターでもあります。麻酔の知識と技術の習得に加え周術期医療連携を充実させ、患者さんが安心して手術を受け、順調に回復して頂けますよう力を尽くして参りたいと存じます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

| Copyright 2016,01,01, Friday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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