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「メタボリックシンドローム」と生活習慣の改善-第5回

(この記事は2008年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

西陣病院栄養科 栗田文恵


禁煙のすすめ


 健康に良くないと思いつつ、なかなか止められないたばこ。これはニコチンの作用(薬物依存)か原因です。「百害あって一利なし」といわれるたばこは、多くの有害物門を含み、健康にさまざまな悪影響を及ぼします。

 喫煙は、がんにかかりやすくするだけでなく、動脈硬化を進行させ、脳卒中や虚血性心疾患のリスクも高めます。メタボリックシンドロームの予防には、禁煙を実行しましょう。


あなたのニコチン依存度をチェックしてみましょう!


朝、目覚めてからの最初の1本は?
 30分以内 ・・・ 1点
 30分以降 ・・・ 0点

最もやめにくいたばこは?
 目覚めの1本 ・・・ 1点
 それ以外    ・・・ 0点

多くたばこを吸うのは?
 午前 ・・・ 1点
 午後 ・・・ 0点

いつも吸っているたばこのニコチン値は?
 1.3mg以上    ・・・ 2点
 1.3 ~ 1.2mg ・・・ 1点
 0.9mg以下    ・・・ 0点

禁煙場所でたはこを我慢できますか?
 NO ・・・ 1点
 YES ・・・ 0点

1日の喫煙本数は?
 26本以上  ・・・ 2点
 16 ~ 25本 ・・・ 1点
 15本以下  ・・・ 0点

病気で寝込んでいる時も吸いますか?
 YES ・・・ 1点
 NO  ・・・ 0点

煙を肺の中に吸い込みますか?
 いつも ・・・ 2点
 時々  ・・・ 1点
 NO   ・・・ 0点

判定

0点 ~ 3点 低い
 依存度が低いので禁煙しやすいが、心理的な依存が大きい

4点 ~ 5点 中等度
 やめてもまた吸いたくなる。禁煙の強い意志が必要。

6点 ~ 11点 高い
最も頑張りが必要。離脱症状は一過性のものです。1日も早く禁煙を。

(厚生労働省健康局保健指導事例集文献引用)

 禁煙には、本人の努力だけでなく、まわりの人のサポートも大切です。ニコチン依存が強い場合は医療機関のサポートが必要になる場合もあります。詳しいことは、医師に相談されてはいかかでしょいか?


お酒はほどほどに


 適量を守れば、お酒を飲む習慣はむしろ生活習慣病による死亡率の低下につながると言われています。

 「ほどほど」に注意して、健康的な飲み方を習慣にしましょう。

メタボリックシンドロームを防ぐ飲み方
飲酒
 1.節度ある適度な量を守る
 2.摂取カロリーは脂肪で減らす
 3.スナック菓子をつまみにしない
 4.休肝日を設ける
 5.お酒に頼らないストレス解消法を見つける

節度ある適度な飲酒(純アルコール20g)の目安量(1日)


 ビール:中ビン1本強=(540mL)
 清酒:1合弱(160mL)
 ワイン:グラス2杯弱(220mL)
 ウイスキー・ブランデー:ダブル(60mL)
 焼酎(35度):半合弱(70mL)



前回の記事です
    「メタボリックシンドローム」と生活習慣の改善-第1回[2008年1月]
    「メタボリックシンドローム」と生活習慣の改善-第2回[2008年3月]
    「メタボリックシンドローム」と生活習慣の改善-第3回[2008年5月]
    「メタボリックシンドローム」と生活習慣の改善-第4回[2008年7月]
続きの記事です
    「メタボリックシンドローム」と生活習慣の改善-第6回[2008年11月]

過去の関連記事です
    メタボリックシンドロームについて[2006年9月]

| Copyright 2008,09,01, Monday 09:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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