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あなたの足は健康ですか?

(この記事は2008年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載予定の記事です)

透析センター フットケア委員 西村陽子

人の身体が成長していく中で、「歩けるようになること」は、とても重要な過程です。五体満足であれば「歩くこと」はごく当り前で、あまりにも日常的なことであるため、「歩けなくなったら…」ということを考える機会はあまりないことです。
糖尿病、高血圧といった生活習慣病により、足の末梢血管の動脈硬化が進みます。そこに老化・喫煙・飲酒などといった因子が重なり、症状が重篤化していく場合があります。小さな傷を「いつか治る」「痛くないから大丈夫」と何も処置もせずにいると、その傷は徐々に大きくなり、潰瘍ののちに壊死となり足を切断しなければならないといった状態になってしまいます。

フットケア

そうならないためにも、日頃から自分の足を診てあげましょう。見るといっても、どこをどのように見たらいいのか分からない人もおられますよね。そこで、見るポイントと注意点をお話します。
一つ目は水虫です。有名なのは指の間が、ジュクジュクして痒くなったりしてくるものです。(写真左)しかしそれだけではありません!足の裏がカサカサしてきたりするのも、水虫が原因によって起こるものもあります。(写真右)足の裏が見られないという方は、手鏡を使うと見やすいですよ。

趾間型白癬角質増殖白癬








二つ目は巻き爪です。巻き爪は履いている靴の種類、爪の切り方で起こっていきます。

巻き爪
巻き爪にだからといって、自分で処置をしないでください!
傷口から感染する危険がありますので、必ず医師にご相談ください。



「足を見る暇がない」「習慣がない」と思う方もおられると思いますが、日常生活の中で足を見る機会はいくつかあります。靴下をはいたり、脱いだりするとき・お風呂に入って体を洗うとき・お風呂からあがって体を拭くとき、あとそれ以外でも意識はしていなくても自分の足を見ているときはありませんか?

日頃足を見ていることで、いつもと違う変化に気づくことにつながり、足病変の早期発見につながります。まずは、自分の足を診ることから始めましょう。

気になる点や、足の症状でお困り事があれば、主治医または看護師にご相談ください。

| Copyright 2008,08,08, Friday 09:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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