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またまた来ました“花粉の季節”

(この記事は2006年3・4月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


薬剤科 三宅健文


 花粉症の四大症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、眼のかゆみ。人によっては口の中がかゆいと訴える人もいるようです。
花粉症かな? と思ったら、まずは病院へ行きましょう。皮膚テストや血液検査を受けることで、花粉症かどうかはもとより、どんな物質(花粉やダニ、ホコリなど)にアレルギーを起こしやすい体質かもわかります。ちなみに、皮膚テストや血液検査でアレルギーを起こしやすい物質がわかっても、実際に発症している人は約半数だと言われています。つまり、検査によって自分が花粉症予備軍なのか、予備軍なら相手は「スギ」か「ヒノキ」か、といったこともわかるということです。予防や対策を立てるうえでも検査を受けておくとよいかもしれません。


検査以外に病院でやってくれることは?


まずは予防

 最近では、花粉が飛散する2週間前から予め抗アレルギー剤を服用したり、症状が出る前に点鼻薬、点眼薬を使用することで、症状が出るのを遅らせたり、やわらげようとする予防治療が主流です。


それでも症状がでたら・・・

 症状を抑える内服薬や点鼻薬、点眼薬などさまざまな治療法で、出てしまった症状を軽くするしかありません。


こんなこと出来るみたいです

 花粉症は一度なると、なかなか治りにくい厄介なもの。そこで、「免疫療法」「減感作療法」など、アレルギー体質そのものを改善しようとする治療もあります。しかし、この治療には時間がかかり、少なくとも2~3年、長ければ10年も治療が続くこともあるとか・・・。しかし、そのかいはあるようで3年以上続けた人の6~7割は、症状を抑える薬を使わなくて済むようになるといわれています。


 花粉症はアレルギーの一種。元気なときは風邪がはやっても何でもないのに、疲れていたりすると風邪をひいてしまうように、体の抵抗力=免疫力が落ちると花粉症のきっかけになることも。まずは体をなかから整えましょう。その基本となるのは毎日の生活習慣です。
体の免疫力は睡眠不足やストレス、運動不足、食事の偏りなどによってガタンと落ちてしまいます。疲れたなと思ったら少し無理をしても休み、日ごろからバランスのとれた生活を心がけましょう。また、運動不足だと思ったらエレベーターを使わずに階段を上り下りする、遠回りの道で通勤するなど、少しでも運動量をあげてみてください。鼻の粘膜の血行も良くなり、鼻づまりが軽くなる効果もあります。

| Copyright 2006,03,01, Wednesday 10:10am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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