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新年のごあいさつ  平成27年 元旦

(この記事は2015年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


伊谷先生 西陣病院 院長 伊谷 賢次

 明けましておめでとうございます。

 皆様には、さわやかな新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。また、昨年中、当院に賜りました数々のご厚情とご支援に対しまして、職員一同心より御礼申し上げます。


 昨年は4 月より消費税が5%から8%に増税されました。消費税増収分の一部は社会保障の充実にあてられることになっていますが、国民の生活はもとより、病院経営にとっても厳しい増税となりました。また、同じ 4 月に 2 年ごとの診療報酬改定がありました。7 対 1 看護の急性期病院のハードルが高く設定されました。当院のような透析患者さんや合併症の多い高齢患者さんを診療する急性期病院にとっては厳しい改定となりました。このような厳しい状況でも、当院の目指すべき目標は、設立当初からの基本方針である、地域に密着した良質な医療を高いレベルで提供することです。そのためには、ハード面、ソフト面ともさらに充実させなければなりません。

 ハード面では、昨年 4 月に超音波内視鏡を導入し、増加する膵癌などの診断の向上や新たな内視鏡的治療の可能性などが期待されます。また、昨年 7 月に脊椎手術において術中神経モニタリングやナビゲーションシステムを導入し、より安全で低侵襲な手術が可能となりました。今後も良質な医療を提供するには、できるだけ最新の機器整備が必要であり、今後も計画的に医療機器の更新を行っていく予定です。

 ソフト面では、今後もさらに診療体制を充実させ専門性の高い急性期病院を目指します。当院は中高年層の多い地域で、透析患者さんと同様に、多くの合併症を持った患者さんを診療しています。合併症の多い患者さんが安心して安全で高度な医療を受けていただけるには各科医師の連携はもちろん看護師をはじめ、すべての医療スタッフのチームワークが必要です。また、チームワークだけでなく、職員の教育にも今まで以上に力を注いでいきます。医師には専門医のライセンス取得、看護師には認定看護師の取得を積極的にサポートしています。また、院内では看護研修室にシミュレーターを導入し、看護教育専従の看護師を中心に日々看護研修を行っています。

 今後も職員全体が患者さんを主体に考え、良質な医療を提供するためにスタッフ一人ひとりが役割と責任を自覚して努力していきますので、今年一年、さらなるご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。


平成二十七年 元旦


| Copyright 2015,01,01, Thursday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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