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新年のごあいさつ

(この記事は2012年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


伊谷先生 西陣病院 院長 伊谷 賢次

 明けましておめでとうございます。

 皆様には、さわやかな新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。また、昨年中、当院に賜りました数々のご厚情とご支援に対しまして、職員一同心より御礼申し上げます。

 昨年は東日本大震災後の巨大津波による未曾有の自然災害と、それに伴う福島原発の事故、さらに台風による水害など、日本がこれまでに経験したことのない災害の多い1年でした。被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興を心より願いながら、少しでもお役に立てるように支援を継続していきます。また、ヨーロッパにおける経済危機、タイの洪水による工場閉鎖などにより日本の経済不況・財政危機はさらに厳しい状況となり、福祉医療の取り巻く環境も厳しいものとなりました。このような厳しい状況でも、当院の目指すべき目標は変わらず、設立当初からの基本方針である、地域に密着した良質な医療をさらに高いレベルで提供することにあります。そのためには、ハード面、ソフト面ともさらに充実させなければなりません。

 ハード面では、昨年3月には最新の体外衝撃波結石破砕装置(ESWL装置)(仏エダップ社製)に更新し、確実な尿管結石治療がさらに向上しました。同時期に消化器内視鏡室を地下1階の画像診断センター内のX線TV室の隣に移設し、大腸内視鏡挿入形状観測装置(通称コロナビ)を導入しました。近年増加してきている大腸疾患により増加する大腸内視鏡検査がX線TV室と内視鏡室の2列同時に行えるようになりました。内視鏡室移転に伴い腹部超音波検査室が1階に移設、超音波検査装置を2台に増設し、造影エコー検査や肝癌に対するラジオ波焼灼療法などが並列で行えるようになりました。良質な医療を提供するには出来るだけ最新の機器整備が必要であり、今後も計画的に最新の医療機器の更新を行っていきます。

 ソフト面では、今後さらに診療体制を充実させ専門性の高い急性期病院を目指します。医師、看護師などのマンパワーの確保はもちろんのこと、病院全体として職員の教育にも力を入れています。職員の学会活動や院内研修会での参加型の教育はもちろんのこと、看護部では教育専従の看護師を採用し、きめ細やかな看護教育を行っています。また、昨年も地域の開業されている先生方との勉強会(西陣クリニカルカンファレンス)を開催させていただき、多数の先生方からの当院に対するご意見を真摯に受け止め努力しております。今後も、職員全体が、患者様を主体に考え、良質な医療を提供するためにスタッフ一人ひとりが役割と責任を自覚して努力していきますので、今年一年、さらなるご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。


| Copyright 2012,01,01, Sunday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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