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薬剤耐性(AMR)対策 ~抗菌薬(抗生物質)が効かない 細菌が増えています~

(この記事は2018年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)



 薬剤部 医薬品情報室

 抗菌薬(抗生物質、抗生剤)は多くの人々の命を救ってきました。しかし、抗菌薬が効きにくい「薬剤耐性」(AntimicrobialResistance:AMR)をもった細菌が世界的に増えており、大きな問題になっています。薬剤耐性によって世界で70万人が死亡しており、このままでは薬剤耐性による死亡者が、2050年には、現在がんで死亡している年間820万人を超える1,000万人が死亡するといわれています。


Onnee Heeaalltthh(ワンヘルス=1つの健康)・アプローチ

 人、動物、環境の中に存在する感染症などのリスクに対して、それらの衛生に関わる人々が連携し、横断的に課題の解決を図っていくものです。中でも自然界での脅威が、人間を脅かす元凶となっています。抗菌薬は医療現場のみならず、獣医療、畜水産農業などの現場でも使用されています。薬剤耐性(AMR)を持つ遺伝子が、食品や環境などを介して人へ伝播する可能性があるため、ワンヘルス・アプローチの精神に則り、AMRCRCをはじめ、関係府・省庁や各分野の民間関係団体など他分野の専門家とともに一体的な取組みを進めていく必要があります。


~私たちができること~
  ・風邪に抗菌薬は効きません
  ・処方された抗菌薬は医師の指示通り服用しましょう
  ・基本的な感染対策をしましょう
    予防がやっぱり大切手洗い・ワクチン




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日本列島 ”食” めぐり「長崎県」

(この記事は2018年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)



 栄養科 管理栄養士 小笹 清香


◆全国各地の特色ある料理や名物をご紹介していきます。

長崎県



~ヒカド~
 江戸時代、長崎に渡来した南蛮料理。ポルトガル語で「細かく刻む・調理する」という言葉が由来で、すりおろしたさつま芋でとろみをつけた具だくさんの汁物です。冬の寒い日に食べるとポカポカと体が温まります。

●ヒカド


1人分:
エネルギー140kcal
たんぱく質8.5g
塩分1.0g
材料 (3人分)
  
作り方

(1) マグロを角切りにして、塩と酒で下味をつける。
(2) 大根・さつまいも・干ししいたけは1.5cmの角切り、豚もも肉は食べやすい大きさに、人参は厚めのいちょう切り、ネギは小口切りにする。
(3) 鍋に油を入れて(1)を炒め、表面に焼き色がついたら一旦鍋からおろす。同じ鍋で、豚肉・人参・干ししいたけ・大根・さつまいもを順番に入れて炒め、だし汁を入れる。
(4) 沸騰してきたらアクを取り除いて、(3)のマグロを加える。
(5) すりおろしたさつまいもを鍋に入れる。(すぐにトロミが出てくる)
(6) 酒・薄口醤油・塩・みりんで味をつけながら煮込み、器に盛りつけてネギを散らしたら出来上がり!
 マグロ50g
(下味用:塩少々、酒少々)
 豚もも肉50g
 大根100g
 人参40g
 さつまいも(角切り)100g
 さつまいも(すりおろし)50g
 干し椎茸3枚
 青ネギ15g
 だし汁450cc
(昆布・かつお・干し椎茸戻し汁)
 サラダ油少々
 塩小さじ1/5
 みりん小さじ1
 薄口醤油小さじ2
 酒小さじ4
  ≪アレンジ例≫
     マグロの代わりに、甘鯛・イトヨリなど旬の魚を
     最後に溶き卵を流し込むのも良い


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