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呼吸器外来について

(この記事は2006年7・8月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです。長谷川医師は転勤のため、現在西陣病院で外来診療はしておりません。ご了承ください)


内科(呼吸器科) 長谷川 功


呼吸器内科は、内科診療領域のうち呼吸器疾患の患者様の診断と治療を行っています。

 呼吸器疾患は、心臓疾患などに比べて、病気の種類が多いのが特徴です。呼吸器疾患には、肺炎や膿胸、肺結核、非定型抗酸菌症などの感染性肺疾患、気管支喘息などのアレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)、びまん性肺疾患(過敏性肺臓炎、サルコイドーシスなど)、間質性肺炎、睡眠時無呼吸症候群、肺結核後遺症などによる慢性呼吸不全、肺腫瘍(肺癌等)、膠原病などの全身疾患など、多種多様な疾患があります。
このように、感染症から癌までの幅広い領域にわたる疾患の診断、治療を行うのが呼吸器内科です。

 呼吸器内科の主な検査としては呼吸機能検査等の生理機能検査、胸部レントゲン、胸部CT、RI検査などの画像検査、気管支鏡等の内視鏡検査等があります。
呼吸器疾患、特に肺癌については通常のレントゲン診断では十分とは言えず、最近はCTやFDG・PET検査が重要とされています。

 最近は多くの高齢者が肺炎によって亡くなられており、また、肺癌は我が国における癌死亡者数の第1位になっています。吸入ステロイドの普及により、死亡者数が減少したとはいえ、まだまだ多くの方が気管支喘息発作によって命を落とされています。慢性閉塞性肺疾患(COPD)の有病率も40歳以上の8.5%と推測されており、今後、ますます呼吸器疾患の治療を必要とする方が増加すると考えられています。

 呼吸器内科の病気は、症状がまだないかあるいは軽いうちから進行してしまうことがしばしばあります。咳、痰などの呼吸器症状の長く続く場合や血痰が出る、歩行時に呼吸因難がある、突然息苦しくなりヒューという音がする、その他何か呼吸器症状で気になる方、健康診断で胸部レントゲンの精密検査を勧められた方などは気軽に御相談ください。また、その際はそれまでの詳しい経過や過去のレントゲン写真が、受診時に撮影したレントゲン写真、CT写真と比較し、有用なことがしばしばあります。
初めて受診する場合、是非、かかりつけのお医者様の紹介状とレントゲン写真をお持ちになり、呼吸器内科予約枠(月曜日午後)を予約し、受診してください。

| Copyright 2006,07,01, Saturday 10:10am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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