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新年のごあいさつ

(この記事は2017年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


伊谷先生 西陣病院 院長 伊谷 賢次

 明けましておめでとうございます。

 皆様には、さわやかな新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。また、昨年中、当院に賜りました数々のご厚情とご支援に対しまして、職員一同心より御礼申し上げます。

 昨年4月に熊本地震があり、被害にあわれた方々に心からお見舞い申し上げるとともに、1日も早い復興を心より願っています。また、昨年6月にはイギリスでEU離脱派が勝利、11月にはアメリカ大統領選挙で「米国第一」をスローガンにしたトランプ氏が勝利し、世界中が大きな動揺と不安に直面し、日本の経済成長がさらに不透明なものとなりました。

 福祉医療においては、昨年4月に診療報酬改定が行われ、社会保障費抑制のため7対1看護の急性期病院のハードルがさらに高く設定されました。このような厳しい状況でも、当院の目指すべき目標は、設立当初からの基本方針である、「地域に密着した良質な医療を高いレベルで提供する」ことです。そのためには、ハード面、ソフト面ともさらに充実させなければなりません。

 ハード面では、昨年6月に消化器内視鏡室は地下1階のPET 検査室をリニューアルし、新しい消化器内視鏡センターとして稼働しました。内視鏡室は3室で、うち1室は内視鏡専用のX線TV室です。また、内視鏡機器は最新機種に更新し、特に下部消化管内視鏡はすべて拡大内視鏡が行え、生検を行わない、より安全で精度の高い画像診断が可能となりました。今後も良質な医療を提供するには、できるだけ最新の機器整備が必要であり、今後も計画的に医療機器の更新を行っていく予定です。

 ソフト面では、昨年4月より京都府立医科大学呼吸器内科学教室より専門医が常勤医として呼吸器疾患の診療を行っていますが、今後もさらに診療体制を充実させていきます。また、昨年3月より急性期1病棟を地域包括ケア病棟に転換しました。7対1の急性期病棟を維持しながら、地域包括ケア病棟でサブアキュート・ポストアキュート・レスパイトなど地域にあった医療を提供しています。今後も、一般急性期医療と透析医療を車の両輪と考え、2次医療圏で小回りの利くチーム医療を地域にアピールしながら急性期医療を行っていきます。

 今後も職員全体が患者さんを主体に考え、良質な医療を提供するためにスタッフ一人ひとりが役割と責任を自覚して努力していきますので、今年一年、さらなるご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。


平成二十九年 元旦


| Copyright 2017,01,01, Sunday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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