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手根管症候群とともに

(この記事は2016年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


牧之段先生 整形外科 部長  牧之段 淳

 明けましておめでとうございます。

 西陣病院に赴任して16年が過ぎました。多数の手術を経験してきましたが中でも最も多いのは手根管症候群の手術です。内視鏡下に手術を行って12年、昨年度は55件の鏡視下手根管開放術を行い、総数400件に達しました。鏡視下手根管開放術の年間件数では京都でNo.1の実績です。臨床検査科の協力を得て初診時のみならず手術後も1年は神経伝導検査を行っております。手術室では精通した看護師が円滑に手術が行えるようサポートしてくれています。術後は予約制の末梢神経外来で診させていただいております。診断、治療および術後フォローをこれだけ円滑かつしっかり行っている施設はそうないだろうと自負しております。手根管症候群というたった1つの疾患を通してですが理想的なチーム医療を実践しているとの感があります。開業医の先生方からも手根管症候群なら西陣病院にと手術の7割を占める多数の紹介を賜り感謝しております。

 整形外科は常勤医3名と少なく外来は新患・旧患合わせて基本1診で行っており皆様には御迷惑をおかけしております。医師の確保が容易でないところに新たに始まる新専門医制度の影響を受け増員が厳しい状況です。昨年2名の異動があり脊椎、肩関節のスペシャリストを新たに迎えました。各々の専門性を発揮しつつ地域密着型の安心できる医療を提供するべく整形外科一同努めます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

| Copyright 2016,01,01, Friday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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