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新年のごあいさつ 平成十九年元日

(この記事は2007年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

西陣病院 院長 伊谷賢次


明けましておめでとうございます。

 皆様には、さわやかな新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。また、昨年中、当院に賜りました数々のご厚情とご支援に対しまして、職員一同心より御礼申し上げます。

 昨年は3度目の診療報酬のマイナス改定などで、医療を取り巻く環境はさらに厳しいものがありますが、当院の目指すべき目標は変わらず、設立当初からの基本方針である、地域に密着した良質な医療をさらに高いレベルで提供することにあります。また、良質な医療を提供するためには、さらにハード面、ソフト面とも充実させなければなりません。

 ハード面では、昨年9月に、地上5階、地下2階の本館増改築の第一期工事が終了しました。地下1階には64列のマルチスライスCT(MDCT)、1.5TのMRIなどの最新機器に更新し、画像診断センターを開設しました。64列のMDCTにより鮮明な冠動脈が描出できるようになリ、画像はすべてデジタル化し、PET画像とCTやMM画像との融合画像化も容易になり、診断技術が向上しました。また、画像のデジタル管理により地域の診療所の先生方にはフィルムはもちろんCDでも画像をお渡しすることが可能となりました。予約も直通電話を設置し、より簡便に、より信頼して利用していただける画像診断センターを目指しますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。地上2階は当院の柱のひとつである透析センターのワンフロアー化に向けて、まず43床を設置しました。今年8月には115床の完全なワンフロアー化が完成しますので、透析患者さまにはもうしばらくご迷惑をおかけしますが、完成後はさらに安全で安心な透析医療を受けていただけるように努力していく所存です。地上3階から5階の病棟は1病床に8㎡を確保し(1病室4床)、患者さまのアメニティを向上させました。昨年9月以降にご入院された患者さまからホテルみたいに快適ですとのお言葉を頂き職員一同喜んでいます。アメニティだけでなく接遇や医療でもさらに高いレベルを目指しております。

 ソフト面では、今後さらに診療体制を充実させ専門性の高い急性期病院を目指します。しかし、中高年層の多い地域密着型の病院ですので、合併症の多い患者さまが安心して安全で高度な医療を受けていただけるには各科医師の連携はもちろん看護師をはじめ、すべての医療スタッフのチームワークが必要です。職員全体が、患者さんを主体に考え、良質な医療を提供するためにスタッフ一人ひとりが役割と責任を自覚して努力していきます。本館増改築後には、ハード・ソフトともさらに良くなり、患者さんが安心して高度な医療を受けていただける病院にしたいと考えています。

 患者さんや地域住民や開業医の先生方からのご意見を真撃に受け止めて、全職員が良質な医療を提供できるように努力していきますので、今年一年、さらなるご指導、ご鞭随をよろしくお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

| Copyright 2007,01,01, Monday 10:10am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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