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「かかりつけ薬局」を活用してますか?

(この記事は2010年7・8月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

薬剤科 主任 牛島 麻紀

 かりつけ薬局とは、薬に関するあらゆる相談に応じ、情報提供してくれる保険薬局のことです。
 「かかりつけ薬局」を持つメリットは何でしょうか。

1  薬の重複、飲み合わせによる副作用を未然に防げる

 医療機関を受診すると、医師から薬の「処方箋」を渡されます。このとき医師は、自分が処方した薬の処方内容はわかっていても、他の病院、他の医師が処方している(かもしれない)薬については、患者さん自身が「お薬手帳」などを見せない限り知ることができません。
 また、患者さんが「こういう薬を飲んでいます。」と伝えても、自分の専門外の病気の薬については、あまり詳しくなかったりします。
 しかし「かかりつけ薬局」を一軒決めておけば、薬剤師が患者さんごとに「薬歴管理」をしてくれるので、複数の医療機関にかかっていても、同じ成分を含んだ薬がダブって処方されていないか、飲合わせによる副作用の心配はないかをチェックしてくれます。それにより、薬による事故を未然に防ぐことができます。

2  薬についての詳しい説明が受けられる

 「以前、こういう薬を飲んでこんな症状が出たことがあるのだが、今回の薬は大丈夫か?」「眠くならないタイプの薬を希望したが、その通り処方されているか?」など、病院で処方された薬に関する「ちょっと心配なこと」は意外に多いもの。医師に聞きそびれた疑問も、かかりつけ薬局で気軽に質問できれば安心です。
 かかりつけ薬局では「処方薬」だけでなく、市販薬との飲み合わせや普段服用している健康食品、サプリメント類などとの飲み合わせについても、相談にのってくれます。
 「風邪気味のため、このあと市販の風邪薬を飲みたい。処方薬と一緒に服用しても問題ないか?」「先生には言わなかったけど、数日前からサプリメントを飲んでいる。薬の効き目に影響はあるか?」など、気になることがあれば遠慮なく質問してみましょう。

3  ジェネリック医薬品(後発医薬品)への切り替え相談も

 処方薬がジェネリック医薬品に変更可能な場合、かかりつけ薬局で相談することができます。ただし、同じ成分の医薬品であっても病名によって変更できないこともあるので、気軽に相談してみましょう。

 医療機関を受診されるときは、お薬手帳も忘れずに持参してくださいね。

| Copyright 2010,06,29, Tuesday 07:02pm administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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