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「お薬手帳」って、こんなに便利

(この記事は2010年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


薬剤科 科長 三宅健文


医療の情報が必要なとき何処でもすぐに使えるように、患者さん個人に持っていただきたいという願いを込めて「お薬手帳」は作られています。

使い方は?

  1. 病院・医院・歯科医院・薬局に行く時
    西陣病院を受診する時、かかりつけ薬局で薬をもらう時にお持ちください。医師・薬剤師が「お薬手帳」の記録から薬の飲み合わせや副作用をチェックします。また、新しく処方された薬の情報等を記入してもらうこともできます。
  2. 入院する時
    医師・薬剤師が病院の外来や家庭で飲んでいた薬等をチェックし、入院中の治療に最適な薬を選択します。
  3. 薬局・薬店等で薬や健康食品(サプリメント)を買う時
    薬剤師が「お薬手帳」の記録をチェックし、あなたに合う薬のアドバイスをします。
    また、購入した薬や健康食品(サプリメント)の名前を書いておくと良いでしょう。

使ってみて良かったこと(患者さんから聞きました)

  1. 副作用予防
    同じくすりで起きるアレルギー、2度目は1度目より強くでると言われています。同じ副作用は、二度と繰り返したくないですよね。副作用の出た薬の名前・日付・副作用の症状を記録しておきましょう。
  2. 飲み合わせチェック
    形は違っても、同じ効果の薬はかなり多いのです。お薬同士が、相手の薬の効き方を変えたりします。貼り薬や、目薬でも飲み合わせがあります。薬剤師による、飲み合わせチェックを受けましょう。
  3. 健康記録
    病院等でもらった検査値などのデータ、飲酒量、喫煙数などとそれにあわせた体調の変化も記録しておくと、自分の健康管理記録にもなりますね。保険証も一緒に付けておくと便利です。
  4. 旅行に行く時
    薬の名前は全国共通。旅行先にいつも薬を持っていくのを忘れた時でも、「お薬手帳」を見せれば大丈夫。いつもと同じ薬を処方してもらえます。
  5. 災害時
    阪神淡路大震災の時には、この記録が大変役に立ちました。災害時に常用薬や「お薬手帳」自体を持ち出すのを忘れたとしても、日頃から「お薬手帳」に記入する習慣があれば、自然と自分の薬への理解度が増すので、容易にいつもの薬を入手することができるでしょう。

いつもは、薬局や医院で書いてもらう「お薬手帳」ですが、自分流にはこんな風に使うことも出来ます。使い方は、自分の自由!とにかく、何でも記入しましょう!

  • ドラッグストアやコンビニで買った薬の名前
  • 健康になりたくて買った健康食品
  • お薬についてわからないこと、困っていること
  • お医者さんや歯医者さんに聞いておきたいこと

「お薬手帳」は、かかりつけの薬局でもらってください。


| Copyright 2010,01,01, Friday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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