西陣だより

日本列島 ”食” めぐり「沖縄県」

(この記事は2023年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 管理栄養士 桑原 雪衣

全国各地の特色ある料理や名物をご紹介していきます

ソーミンタシヤー

 「ソーミンタシヤー」とは、そうめんを炒めた沖縄県の郷土料理です。少量の野菜やツナなどの具材とそうめんを塩や醤油で仕上げる手軽な料理で、家庭料理や酒の肴として食べられています。昔は台風などで出歩けない時の食事として重宝されていたようです。

(1人分)エネルギー 242kcal/たんぱく質7.8g/塩分2.5g

材料 (2人分) 作り方

●そうめん(乾燥)・・ 200g
●塩(まぶす用)・・・ 少々
●油(まぶす用)・・・ 小さじ1
●人参・・・・・・・・ 40g
●青ねぎ・・・・・・・ 20g
●油(炒める用)・・・ 大さじ1
●ツナ缶・・・・・・・ 60g
●塩(炒める用)・・・ 少々

< 作り方 >

① たっぷりの熱湯でそうめんを茹で、ざるにあげて水気を切る。
② ①のそうめんに塩と油をまぶす。
③ 人参は千切り、青ねぎは小口切りにする。
④ フライパンに油を熱し、人参、ツナを炒め、塩を加える。
➄ ④に②を加えてよく混ぜ合わせる。仕上げに青ねぎを散らして出来上がり。

 

2023年11月01日

風邪と市販のお薬について

(この記事は2023年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

薬剤部  薬剤師  岩佐 優里香

 冬の前触れを感じる季節になりました。朝夕の冷え込みが厳しくなり、体調を崩しやすく、風邪を引きやすい時期です。今回は市販薬の風邪薬について、お話したいと思います。

風邪とは?

 医学的には「風邪症候群」といい、上気道(鼻やのど)の急な炎症の総称です。風邪の原因は約90%がウイルスであり、粘膜から感染して炎症を起こします。それによりくしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰、発熱といった症状が起こります。風邪薬は風邪を直接治すのでなく、症状を緩和させる目的で作られています。従って、症状に合わせたお薬の選択が必要になります。

症状とそれにあった成分について

現在よく処方されている睡眠薬は、大きく3つに分類されます。

  1. 熱を下げたり、頭痛を抑える成分
    解熱鎮痛剤というお薬です。アセトアミノフェンやイブプロフェンなど。NSAIDs(例ロキソプロフェンなど)と呼ばれるものは腎機能が低下している方には注意が必要です。

  2. 鼻水や鼻づまりを改善する成分
     抗ヒスタミン剤というお薬です。クロルフェニラミンマレイン酸塩やクレマスチンフマル酸塩など。副作用で眠気を引き起こすことがあります。

  3. 咳を止める成分
     鎮咳剤というお薬です。ジヒドロコデインやメチルエフェドリンなど。

  4. 痰を出しやすくする成分
       去痰剤というお薬です。ブロムヘキシンやカルボシステインなどがあてはまります。

  5. のどの痛みなど炎症を抑える成分
     抗炎症剤というお薬です。トラネキサム酸など。

 腎機能が低下している方やその他疾患によってはよくない成分が含まれていることがあります。また、病院で処方されるお薬と同じ成分や効果のものが含まれていることがあるため、市販薬を購入される場合はおくすり手帳を持参するなど薬剤師に相談するようにして下さい。数日間市販薬を服用しても症状が改善しない場合は医療機関を受診しましょう。

 

2023年11月01日

世界糖尿病デーのイベントのお知らせ

(この記事は2023年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

 11月14日は世界糖尿病デーです。今年のテーマは「アドボカシー~偏見にNO!」です。ご自分やご家族、大切な人と共に、糖尿病について考え、予防にむけた一歩を踏み出していただきたいと思います。
 本年は昨年よりさらに充実した糖尿病デーのイベントを行う予定です。平日はお仕事や家事で普段の糖尿病教室に御参加いただけない方も含めて、ぜひ御参加をお待ちしております。

 

糖尿病デーライトアップのお知らせ

 11月14日の世界糖尿病デーは世界に拡がる糖尿病の脅威に対応するために国際連合により認定されました。11月14日はインスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日であり、糖尿病の予防、治療、療養を喚起することを推進することが世界的に行われています。世界糖尿病デーのシンボルマークの「ブルーサークル」にちなんで、各地で著名な建造物をブルーにライトアップしています。
 昨年から、西陣病院でもライトアップすることにしております。ご自分やご家族、大切な人と共に、糖尿病について考えていただく機会になればと思います。


昨年のライトアップの様子
(西陣病院玄関前オリーブの木)

2023年11月01日

「術後疼痛管理チーム」活動開始!

(この記事は2023年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

 

麻酔科 部長 中川 博美



手術の後は「切ったから痛いのは当然」と思っておられませんか。
当院では、麻酔科医や術後疼痛に係る所定の研修を修了した看護師・薬剤師も加わった「術後疼痛管理チーム」が活動をはじめ、「安全で痛みの少ない手術後」をお過ごしいただくことで患者様の順調な術後回復をご支援いたします。

 

 当院では20年ほど前から患者様が安心して安全に手術を受けていただけるように、医師・看護師だけでなく薬剤科・放射線科・臨床工学科・臨床検査科・総務室・経営管理室などの多くの部門が協力して、手術医療にかかわる安全管理業務を行う手術室安全管理委員会が活動してきました。この度、この委員会の活動の一環として、手術中のみならず手術後も患者様に安全で適正な術後疼痛管理をご提供し順調な術後回復につなげていくことを目的にする「術後疼痛管理チーム」を結成いたしました。
 チームメンバーは、麻酔科医、術後疼痛に係わる所定の研修を修了した専任の看護師・薬剤師、主治医、病棟看護師、病棟薬剤師と臨床工学技士から構成されています。チームの回診は、主に硬膜外患者自己管理型持続鎮痛法や経静脈的持続鎮痛法を用いて術後疼痛管理法を施行した患者様が対象となりますが、あまねく術後の患者様からの「痛い」・「気持ちが悪い」などの訴えがあったときの相談窓口としての役割も担っています。患者様には、麻酔科術前外来を受診された際に「術後疼痛管理計画書」を用いて個別の術後疼痛管理法についてご説明させていただきます。また、疼痛評価法(NRS:Numeric rating Scale)に基づき「痛みを数字で表現」していただくようにご協力をお願いいたします。万が一、悪心、嘔吐、かゆみ、下肢のしびれや運動障害などの術後鎮痛法による副作用が発生した場合には、チームメンバーに限らずお近くの医師、看護師、薬剤師にご遠慮なくご相談いただければ早期に対応させていただきます。
 手術後は「切ったから痛いのは当然」ではなく、安全な範囲内での十分な術後疼痛管理を行い「手術後もなるべく痛みが少なく辛くないように」お過ごしいただけるように、また、これにより、術後せん妄や混乱に陥ることなくより早く日常の生活に戻り、術後のリハビリテーションにも積極的に取り組んでいただけますように、チームで患者様の順調な術後回復をご支援できればと思っております。

 

 

  

  
2023年11月01日

日本列島 ”食” めぐり「愛媛県」

(この記事は2023年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 管理栄養士 須惠 裕子

全国各地の特色ある料理や名物をご紹介していきます

いもたき

 「いもたき」は鶏肉、里芋、こんにゃく、しいたけ等の具材を煮込んだ鍋料理で、お籠りと呼ばれる伝統行事でふるまう鍋に、各自が地元名産の里芋を持ち寄ったことが始まりといわれています。家庭だけでなく、学校給食の献立や家庭科の授業でつくる機会もあり、若い世代にも親しまれている郷土料理です。

(1人分)エネルギー 515kcal/たんぱく質23.5g/塩分2.5g

材料 (4人分) 作り方

●鶏肉・・・・ 300g
●里芋・・・・ 400g
●生揚げ・・・ 1枚
●白玉粉・・・ 100g
●しいたけ・・ 4枚
●だし汁・・・ 1ℓ

●調味料A
 ・酒・・・・・ 大さじ1
 ・砂糖・・・・ 大さじ2
 ・みりん・・・ 大さじ2
 ・醤油・・・・ 大さじ3
 ・塩・・・・・ 少々
 ・サラダ油・・・ 適量

< 作り方 >

①里芋は皮をとり、熱湯に塩少々を入れ茹でる。生揚げは一口大に切り油抜きする。
②白玉粉に少しずつ水を加え、耳たぶ位の固さに練り、団子にし、熱湯で茹でる。
③油を熱し、鶏肉を炒め、①を入れてよく炒め、だし汁を加えて煮る。
④里芋が煮えれば、②を入れ調味料Aを加え、全体に味がなじめば完成。

ポイント   里芋は、口の中でとろっとするくらい、やわらかく煮るとよい!

 

2023年09月01日

不眠とお薬について

(この記事は2023年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

薬剤部  薬剤師  寺崎 真帆

 一般成人の30~40%が何らかの不眠症状を有していて、不眠症は国民病と言われています。今回は身近な睡眠に関するお薬のお話です。

ドラッグストアで購入できる薬と、病院で処方される薬の違いは?

 ドラッグストアで購入できる薬は睡眠改善薬と呼ばれ、睡眠薬とは異なります。アレルギー薬などの眠たくなる副作用を利用し、一時的な不眠症状を緩和します。
 病院の処方薬は中枢神経系の機能に作用することで日常的な不眠症状に効果があり、医師の診断による処方が必要です。

睡眠薬の種類について

現在よく処方されている睡眠薬は、大きく3つに分類されます。

  1. GABA受容体作動薬
     脳の興奮を抑える神経伝達物質であるGABAの働きを促すことで、脳の活動を休ませます。作用時間の違いにより不眠の症状に合わせて使い分けることができ、服用後の効果を実感しやすいです。依存性、耐性(薬の効きが徐々に悪くなること)等の副作用に注意が必要です。

  2. メラトニン受容体作動薬
     体内時計のリズムを整える神経伝達物質であるメラトニンを刺激することで自然な睡眠を促します。依存性や耐性の副作用が少ない一方で、効果を感じるまで2週間ほど必要です。

  3. オレキシン受容体拮抗薬
     覚醒を維持する神経伝達物質であるオレキシンを抑えることで自然な睡眠を促します。副作用で悪夢を見ることがあります。


 ご自身の服用されている睡眠薬についてご質問があれば、医師・薬剤師までご相談ください。不眠の改善には、まず生活習慣の見直しをすること、そして睡眠薬を正しく服用することが大切です。医師の指示通りに服用すること、自己中断しないこと、お酒と一緒に服用しないことを守りましょう。

 

2023年09月01日

西陣病院で私たちと一緒にお仕事しませんか?

(この記事は2023年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

● 西陣病院では、様々な職種の職員が働いています。
● 資格が必要な職種もたくさんありますが、資格がなくてもお仕事ができる職種もたくさんあります!          
● 詳しくは、病院ホームページの「募集案内」をご覧ください。      
● ご興味のある方は、病院見学も行っていますので、ぜひ一度お問合せください。

お問合せ先

 西陣病院 人事課

 直通番号 075-465-7336

 email: jinji@nishijinhp.com

 西陣病院 募集案内

 

2023年09月01日

【開催報告】第3回 上七軒ICLSコース

(この記事は2023年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

 

 7月2日(日)、第3回上七軒 ICLSコースが開催されました。ICLS( Immediate Cardiac Life Support )とは突然の心停止に対する最初の10分間のチーム蘇生を取得するためのコースで、当院での開催は今回で3回目になります。
 京都府立医科大学 救急医療学の武部先生をコースディレクターとしてお招きし、これまでにICLSコースを修了した当院のスタッフがインストラクターとして受講者に指導を行いました。
 受講者は6名で医師、看護師、臨床工学技士、薬剤師と多職種が真剣な眼差しで講義を受け、患者さんの急変の場面で慌てずに実施できるよう繰り返し蘇生のトレーニングを行いました。

    

2023年09月01日

ふれあい看護体験

(この記事は2023年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

看護部 教育科長 兵頭 美香子

 8月8日(火)に、ふれあい看護体験を開催し、高校生4名が参加してくださいました。看護師と一緒に全身清拭やおむつ交換を行いました。その他、バイタルサイン測定の場面や血糖測定の場面も見ていただきました。
 参加者のみなさまから「実際に患者さんとお話ができたり、色んな場面を見学できてよかったです」「この体験を通して、より看護師になりたいと思いました」などの感想を聞くことが出来ました。

       

       

2023年09月01日

糖尿病についての取り組み

(この記事は2023年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

糖尿病内科 部長
矢野 美保


 

  糖尿病は現在めずらしい病気ではなくなってきており、その合併症は早期に適切な治療を開始することで進行しにくいと言われています。皆様のお役にたてるよう、当院の糖尿病チームでは様々な取り組みをしていますので御紹介します。

 

 御自分が糖尿病のどの状態にあるかを知ることは大切です。外来では血糖値や1ヶ月の血糖の平均値であるHbA1cなどをみて治療をしていますが、まず糖尿病の治療の基本は適切な食事と運動をすることです。糖尿病教室、教育入院、外来での様々な糖尿病チームのスタッフとの関わりにより知識を増やしていただけることを願っています。また、糖尿病の合併症は進行しないと無症状であることが多いため、下記をうまく利用していただきセルフチェックをおすすめします。

糖尿病教育入院

 基本2週間で、合併症などの評価、血糖調節(内服・注射剤)、糖尿病の知識を深めるためパンフレットやDVDによる指導も行います。(入院期間・日程は御相談下さい。)

検 査 内 容 血液・尿検査、胸部レントゲン、
腹部エコー・CT、心機能・動脈硬化検査、
骨密度、糖尿病神経障害検査、
眼底検査、体組成検査 など。

高齢者短期入院

 2泊3日でサルコペニア・骨粗鬆症・頭部MRI・動脈硬化検査・認知機能や嚥下機能の簡易評価、服薬管理指導・食事チェックなどを行います。

外来での活動

糖 尿 病 外 来 糖尿病の評価、治療、各種検査(外来での注射開始、血糖測定、必要時リブレ・リブレプロなどの連続グルコース測定も行っています。)
看 護 外 来 インスリンや血糖測定(リブレも含む)の指導、糖尿病に関する説明、各種相談。
フットケア外来 看護師による足のチェック・ケア(毎週火曜日)
薬剤師による指導 インスリン導入指導
透析予防指導 腎機能悪化の予防のため、医師・看護師・栄養士による指導

糖尿病教室

 毎週金曜日の14~15時に様々なテーマで行っております。

患者会(西陣糖友会)

 糖尿病の患者さんや御家族との交流を深めるため活動を行っています。入会を御希望の方は糖尿病教室の際にお尋ね下さい。

糖尿病デーのイベント

毎年11月14日の世界糖尿病デーに伴い、当院でもイベントを行います。是非御参加下さい。
日 時 11月11日(土)、13時半~15時
場 所 西陣病院本館地下2階
内 容 ミニレクチャー・クイズ大会・体操教室動脈硬化チェック・各種相談コーナー


2023年09月01日